美心(びじん)

f:id:yuzunohana:20190819100834j:image

 

              〜言葉のダシのとりかた〜

                                                       長田弘

かつおぶしじゃない。

まず言葉をえらぶ。

太くてよく乾いた言葉をえらぶ。

 

はじめに言葉の表面の

カビをたわしでさっぱりと落とす。

 

血合いの黒い部分から

言葉を正しく削ってゆく。

言葉が透きおとってくるまで削る。

 

つぎに意味をえらぶ。

厚みのある意味をえらぶ。

 

鍋に水を入れて強火にかけて

意味をゆっくりと沈める。

 

意味を浮きあがらせないようにして

沸騰寸前サッと掬いとる。

 

それから削った言葉を入れる。

 

言葉が鍋のなかで踊りだし

言葉のアクがぶくぶく浮いてきたら

掬ってすくって捨てる。

鍋が言葉もろともワッと沸きあがってきたら

火を止めて、あとは

黙って濾しとるのだ。

 

言葉の澄んだ奥行きだけがのこるだろう。

それが言葉の一番ダシだ。

 

言葉の本当の味だ。

 

だが、まちがえてはいけない。

他人の言葉はダシにはつかえない。

 

いつでも自分の言葉をつかわねばならない。

f:id:yuzunohana:20190819100924j:image

 

とても奥深いダシのとりかたでしたので

「ピンとこない」が読んだ時の感想でした

 

何回も何回も

頭に状況を浮かべながら読んでいるうちに

「言葉のダシ」のイメージが少しずつ

膨らんできはじめました。

f:id:yuzunohana:20190819105013j:image

そして思いついたのが

びじん→「美人」と「美心」です

 

とかく目に見える表面を気にして

シワやシミにいいという化粧品を使い🙊

エステやネイルに 長い時間をかけ🙊

そちらに意識がいってしまっているわたし🙊

 

内面的なことに どのぐらい努めているの?

と、反省しました。

 

「美心」を目指して

心がけようと思い立ったのですが

コツコツ積み上げる実践の「なにか」を

まだ探せずにいます🙊

 

球児は甲子園を目指して

毎日の素振りや走り込み 筋力トレーニング。

わたしも「なにか」を早く決めよう🍀

 

「美心」が「美塵」になってしまわないように

f:id:yuzunohana:20190819105504j:image

 

わたしの本名に

亡き父がいれてくださった

「美」という一文字。

 

まずは·····

いつでもどこでも。がんばります🍀

f:id:yuzunohana:20190819105651j:image